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共同通信によると、緊張が高まっていたイラク中央政府との衝突を避け、対話に向けた措置としている。
独立交渉を拒んできたイラク中央政府は投票の強行を受け経済制裁を実施し、投票結果の無効化を求めていた。イラク軍は油田地帯キルクークなど、自治政府が自治区外で実効支配していた地域を掌握するなどし、大規模な衝突が懸念されていた。
声明はイラク中央政府に対し、すべてのクルド自治区での軍事作戦を早急に中止し、自治政府との間で憲法に基づき対話を始めるよう求めている。
イラク北部・クルド自治区の独立の是非を問う住民投票は9月25日に実施された。330万人以上が参加し、95%を超える人が賛成した。人口およそ2万5千のアクレ(Akre)では、97.6%がイラクからの独立に賛成票を投じた。一方、住民投票に対してはイラク中央政府、トルコ、イランなど多くの国が反対を表明した。