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米アマースト大学農薬分析研究所のリリ・ヘ(Lili He)氏によれば、「農薬の普及は農作物の収穫量増加をもたらしたが、その有毒物質は少量ながら野菜や果物の表面に残って人体に摂取される可能性がある」
ここから疑問が生まれる。いったいどうやってリンゴから有毒物質を洗い落とせばよいのだろうか。
研究者らは、リンゴや野菜はできるだけ皮を取り除いて食べること、そしてどの大型スーパーでも簡単に購入できる炭酸水で洗うことを勧めている。
ヘ氏らによれば、果物から農薬成分の分子をほぼすべて取り除き、人体にとって実際に安全なものにするためには、およそ15分間炭酸水で洗えば十分だという。
実験では、リンゴの表面からも、表面に近い果肉の層からも普通の炭酸水で農薬はうまく取り除くことができた。
一方、リンゴを水に浸しただけでは、米国の農場で使われている高価な「漂白剤」に浸すのと同じように、結果は出なかった。これは、果物や野菜を単に水の中で洗うだけでは、有毒物質を完全には取り除くことはできないことを意味していると、研究者らは警告している。
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