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学者たちは、無重力環境での長期滞在が脳に不可逆的な変化を生じさせることを明らかにした。特に焦点を合わせることや計画、組織、記憶をつかさどる領域の正常な活動が乱されるという。テレグラフが報じた。
英国の天文学者ダニエル・ブラウン氏は「このような脳活動の乱れを持つ宇宙飛行士たちは、近くにある物が見えず、読んだり簡単な実験を行う能力を失ってしまう。彼らの知覚は歪んでいる」との考えを表している。
学者たちは、無重力をシミュレートした環境に90日間置かれた人々や宇宙飛行士34人の状態を研究してこのような結論に達した。
なお学者たちは、脳機能の低下は頭蓋骨内部の圧力の変化が原因だと指摘している。
学者らは無重量の負の影響に対処する方法として、人工重力を発生させた宇宙船の製造を提案している。