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法王は、「歴史上何回も、戦争をしようと考えた人々は、新たな世界、春をもたらすことができると確信していた。だがそれはいつも、恐怖と死が支配する恐ろしい、厳しい冬で終わった」と強調した。
法王は、人類が過去の戦争から教訓を引き出そうとしていないとして深刻な不安を表明し、以下のように指摘した。
「今日、世界は再び戦争のさなかにあり、さらに戦争に突入する動きが強まっている。戦争では全てのものが失われる。私にはある年配の女性が思い出される。彼女は広島の廃墟を眺めながら、聡明な平静さを保って、しかしまた巨大な痛みを抱えながらこう言うのだ。『宣戦を布告し、その戦争を進めるために、人々は全力を傾ける。だが最後の最後には、自分で自分を破壊してしまうのだ』と。まさにこれが戦争、我々による我々自身の破壊なのだ」。
さらに、人類は結局、過去の戦争から教訓を引き出すことができなかった、あるいはむしろ「教訓を引き出すことを望んでいないようだ」とも述べた。