露米首脳会談 ティラーソン米国務長官が策略を支持?

© AFP 2023 / Mandel Nganティラーソン米国務長官
ティラーソン米国務長官 - Sputnik 日本
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ベトナムで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)で10日、露米首脳会談が開かれると報じられて1日も経たずに米国側が急ぎ策略を仕掛けた。ロシアのウシャコフ大統領補佐官が9日、首脳会談の「時間を調整中」だと述べた数時間後、ティラーソン米国務長官は開催は合意に至っていないと訂正した。2つの異なる現実に2国の外交機関があるような印象が浮かぶ。

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露米関係以外に重要かつ急を要するテーマがプーチン大統領とトランプ大統領にあるかのようだ。例えばシリアや朝鮮半島危機だろうか。その上、北朝鮮からの核・ミサイル問題の解決における協力を、ロシアは何度も呼掛けているのだ。まさにそのために、ロシア政府は「個別の広範な2国会談」の用意があるのだ。

一方で、ティラーソン国務長官は、会談のための十分な量の内容のある蓄積がまだないとの見方を示した。

スプートニクはこの状況について、外交専門誌「グローバル政治の中のロシア」のフョードル・ルキヤノフ編集長に聞いた。

会談はそれでも開かれるだろう。なぜならそれは今日、2国の大統領にとって直に話し合う非常に貴重な機会であり、それを利用しない手はまずないためだ。それに加えて、わざわざ訪問を組織する必要もないことに注意してください。ここでは両首脳が同じ場所に同じ時間に居合わせる。だが、会談から重要な結果を期待するにはもちろん及ばない。ここでティラーソン氏はある点で正しい。積み重ねられた結果はない。だが、米国内でのトランプ氏の立場と今日露米関係を支配する空気は結果が出ることに適しておらず、会談は明らかにいかなる結果ももたらせない。だが、何かを建設的に話し合うことは可能だ。とはいえ、何らかの蓄積された結果が両国首脳の尽力により突如現れたとして、いずれにせよトランプ氏の今日の状態は何らかの方法で会談の結果を将来的に実現し、実践に移行できるものではないと思われる。

これほど強くエスタブリッシュメント(支配階級)は今日トランプ氏に反対しているのだ。だが、外交や国際的な首脳会議は、ちょうどこうした危機を乗り越えるために作られたのではなかったか?

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