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ロシア高等経済学院のアレクセイ・マスロフ教授によれば、朝鮮半島をめぐる情勢は逆説的である、という。というのはまず、歴史上で初めて、世界経済の中での存在意義がほぼゼロである国家が、全世界に対して自国の条件を押し付けているからだ。そして二つ目の逆説は、問題が解決されない状況が続けば続くほど、世界の国々の中に、「北朝鮮のように行動すればいいのではないか？」という誘惑を呼び起こしてしまうことである。つまり北朝鮮をおびえさせたり威嚇したりして、国連決議を遵守させようとすることは、いくつかの国々にとっては現在においても未来においても悪い例となってしまう。それらの国々も、核武装をしたり、他の手段で威嚇したりして、自国に都合のいい条件を押し付け始めるかもしれない。
ＡＰＥＣ首脳会議は今年で２５回目。地域各国の首脳が協力推進と関係強化の方策を議論する。
