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ペットからのアレルゲンが喘息を悪化させる原因だと多くの保護者は考えているが、間違っている。今回の研究で、全く反対の事実が明らかになった。子どもがこうしたアレルゲンと早く遭遇するほど、喘息が起きない可能性が高い。一方、犬によるケースではこうしたメリットを証明することはできなかった。
そこで、ネコアレルゲンと早期に出会うことで、発達段階にある子供の免疫系の強化に役立つとの仮説が立てられた。成人の免疫機能はすでに発達が終わっているため猫との接触による効果は期待できず、猫アレルギーは治らない。また、猫が犬よりも喘息防止に効果的なのは、より頻繁にベッドで子供と触れ合うためだと研究では示唆されている。
しかし、研究を率いたヤコブ・ストッコルム氏によると、猫の子どもへの影響の仕組みがどのようなものかは、正確にはわかっていない。
ストッコルム氏は「もしこのメカニズムを説明できれば、子どもたちをそれから遠ざけ、発病から守ることができる」と指摘した。