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ジュアス元准将から複数の米民主党議員に宛てられたこの書簡は、下院のテッド・リュウ議員が公開した。書簡の中でジュアス氏は、軍事衝突が突発的に発生した際、2万8500人を擁する在韓米軍と韓国軍は「数の上で遥かに優位な」敵軍と相まみえることになると主張している。
また「朝鮮戦争以降に起きた他の全ての軍事衝突と異なり、軍事行動開始前に戦力を増強することは不可能だ」と指摘。この条件では増援部隊や弾薬、物資を送るのに数ヶ月を要し、前線派遣前の拠点基地は通常兵器や化学兵器によって攻撃を受ける可能性があると警告する。
更に、北朝鮮のミサイルや、韓国ソウル市民250万人にとって脅威となっている砲撃装置を破壊するには、たとえ理想的な条件が整っていたとしても長い時間がかかり、その間に相手軍によって甚大な損害がもたらされると予想。米軍の先制攻撃で北朝鮮の核兵器を破壊するという方法は、「極めて可能性が低い」とジュアス氏は評価する。
同氏によると、北朝鮮が化学兵器や核兵器を使用する可能性もまた、韓国の防衛と紛争地帯からの住民退避を困難にするという。他にも米軍の脅威となるものとして、軍後方を突く「第二戦線」を開く特殊部隊や、潜水艦隊、軍隊管理システムへのサイバー攻撃を挙げた。
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