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スーパーコンピューターは主に学術研究で使われている。特に気象学、原子力、遺伝子工学、その他の分野の大量のパラメータを持つ複雑なプロセスをモデリングするために使用されている。
Top500によると、世界最速のスーパーコンピューター上位500に占める数で中国はトップ(202台)、2位は米国(143台)、3位は日本(35台)、4位はドイツ(20台)、5位は英国(15台)だった。
また中国は台数の他、スパコンの総処理能力でも米国を初めて抜いた。BBCニュースによると、これは中国の技術投資への大幅な拡大と直接関係している。すでに現在、世界全体の科学への支出に中国が占める割合は約20%となっている。
世界最速のスパコンは、中国の「Sunway TaihuLight(神威・太湖之光)」で、計算速度は93ペタフロップス(1秒あたり9京3000兆回)。米国最速のスパコンは「Titan(タイタン)」で5位だった(17.6ペタフロップス)。
なおCNetによると、IBMが200ペタフロップスのスーパーコンピューター「Summit(サミット)」を完成させた後、米国はランキングでトップに返り咲く見込み。だが中国も今後数年間で「Sunway TaihuLight」の8倍の能力を持つスパコン製造の可能性を検討している。
ランキングにはロシアのスパコン2台が入った。1台は、モスクワ国立大学の「Lomonosov(ロモノソフ)」(0.9ペタフロップス)で227位、もう1台はサンクトペテルブルク工科大学の「Polytechnic RSC Tornado(ポリテクニック・RSC・トルネード)」(0.66ペタフロップス)で412位だった。
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