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こうした警告が発せられるのは今回で2度目。初めての警告は1992年末に出され、ノーベル賞受賞者をはじめとする1万7千人の科学者がこれに署名している。
地球に暮らす人間は自然との衝突は避けられないとして、研究者らはオゾン層の破壊、海洋の動植物相の破壊、森林の消滅、気候変動などの地球にすでに損傷を与えているか、与える危険性がある要因とその規模を憂慮する内容を発表していた。
最初の警告が出されて25年目の今年、2度目となる警告を出すことが決められた。独自の統計に基づき、研究者らは25年の間に人類は環境問題を解決することができなかったどころか、問題の多くはより深刻さを増したと訴えている。
「バイオサイレンス」誌によれば、今回の警告では科学者らはこの間に環境改善のために人類が成し遂げた成功例も挙げられている。そのひとつが世界全体でのオゾン層破壊物質の量削減だ。これを科学者らは、人類は断固として行動すれば、世界を改善する力を持っている証拠と評している。
警告には「路線を変更し、悲劇へ続く道から外れることは近い将来遅くなってしまう。我々は日常生活でも、国家制度のレベルでもすべての生き物を抱えた地球が我々の唯一の家であることを理解せねばならない」と書かれた。
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