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会談冒頭で安倍首相が「日米同盟の抑止力を強固なものとするため一層緊密な連携を深めていきたい」と述べると、ハリス氏は米海軍の原子力空母3隻の艦隊が参加した海上自衛隊との共同訓練について、日米軍事関係の良好さを示すものだとの見方を示した。
ハリス氏はさらに小野寺五典防衛相と会談し、北朝鮮問題について、外交努力が第一義的に必要だとしつつも、軍事力でそれを支える状況も重要だと述べた。小野寺氏は共同演習が「北朝鮮への強いメッセージになった」と指摘した。
また、小野寺氏は先月沖縄県で米軍輸送ヘリが不時着して炎上事故を起こしたことに言及して、徹底した安全な運用を求めた。ハリス氏と小野寺氏は来年1月にハワイで行う会談を確認。小野寺氏はハワイでは日本政府が導入予定の陸上配備型迎撃システム「イージスアショア」の実験施設を訪れる予定だ。
防衛省によると、ハリス氏の来日の目的は、来年1月に予定している日米共同統合指揮所演習「キーンエッジ」の打ち合わせだという。
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