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「ユヅルはスポーツマンとして記録を作り、歴史に名を残している。ユヅルは幾多の試合をこなし、すごい数の勝利をおさめ、すごい数の世界記録を樹立してきた。私の個人的な見解だが、彼はこの五輪で勝つ。ただここではトレーニング要素を正しく選ぶ必要があると思う。これも私の見解だ。他の選手がどう滑るか、見なければ。
これはスポーツマンとして、自分の仕事のプロとしての確信から言うが、彼には4回転ジャンプで最高の回数を出す必要はない。必要なのはできることをうまく組み合わせることだ。そうすれば五輪で勝てる。
なぜ勝てるのかって? それは彼にはカリスマ性があり、彼にはバレエの踊り手のような腕があり、芸術性があって、均整のとれた姿態があるからだ。他にもたくさん、挙げていたらきりがない…。彼は唯一無二の存在だ。だからこそ、彼にはまず一日も早い快癒を祈りたい。そして五輪ではひたすら冷徹な思考で滑ること。あなたの大好きな仕事をやりなさい。」
プルシェンコ氏は、羽生選手がやらねばならないのは4歳から行ってきた自分の仕事をやり遂げることであり、「戦う相手は自分」と励ました。そしてインタビューをしめくくるにあたって、温かい応援メッセージを口にした。
「みんなユヅルを応援している。早くよくなってね。体調を整えて、みんなに勝つんだよ。」
かつて駆け出しの頃の羽生選手が「憧れの選手」と仰いだプルシェンコ氏は今、羽生さんが一番聞きたい言葉を届けることができたのではないだろうか。
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