ミャンマー・バングラデシュ、ロヒンギャ帰還問題で合意 「2カ月以内に開始」

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ミャンマーからバングラデシュに避難したイスラム系少数民族ロヒンギャの帰還につき、ミャンマーの首都ネピドーで23日、アウン・サン・スー・チー国家顧問とバングラデシュのアリ外相が会談し、合意文書に署名した。共同通信が報じた。

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バングラデシュ外務省によるとロヒンギャ民族の帰還は2ヶ月以内に始まるとされている。ただし具体的な日程や期限などの詳細は明らかにされておらず、手続き方法などについて今後も協議が続くとみられる。

両政府によると、1990年代前半の2国間合意で定めた原則に基づき、ロヒンギャ難民の身元確認と帰還を体系的に進める。帰還のための両政府合同の作業グループは3週間以内に設けることでも合意した。

バングラデシュのメディアは同国外務省関係者らの話を引用し、バングラデシュ側が1年以内の帰還を求めたのに対し、ミャンマー側は完了目標の設定に難色を示したと伝えている。

ミャンマーでは今年8月にロヒンギャの武装集団と治安当局が衝突後、ロヒンギャへの迫害が疑われており、現在60万人以上がバングラデシュに避難している。

ラカイン州でのイスラム教徒のロヒンギャと仏教徒との民族・宗教紛争は100年以上続いているが、緊張が特に高まったのは、2011年にミャンマーが軍事政権から民主化に舵を切った後の数年だ。2012年に大規模な衝突が起き、7万5000人のロヒンギャがバングラデシュやミャンマー政府による難民キャンプで避難する憂き目を見た。

2016年10月にはロヒンギャの一部武装勢力がミャンマーの国境警備隊施設を襲撃、9人の警備隊が死亡した。これを受けて、ミャンマー軍がラカイン州を武装勢力から「清掃」する大規模作戦を開始し、現在にいたるまで続いている。

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