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IOCの発表によれば、2018年平昌五輪へ五輪旗を掲げて出場できる「潔白な(編集部注:ドーピングを使用していない)」ロシア人選手の判定は特別委員会が担当する。この特別委員会の委員長は、 ドーピング検査の不正をなくすための新たな独立検査機関(ITA)を率いるヴァレーリー・フルネイロン氏が務める。
委員会のメンバーは1人が世界アンチ・ドーピング機関(WADA)が指名し、もう1人は ドーピング・フリー・スポーツ・ユニット( DFSU )から指名され、さらにもう1人はIOCのリチャード・バジェット医療部長が務める。
国際オリンピック委員会(IOC)は、2014年ソチ五輪で採取されたロシア人選手のドーピング検査用サンプルのすべてを、詐欺行為が行われたか否かを判断できる新メソッドも用い、再検査した。
再検査の結果、IOC規律委員会は36人のロシア人選手らがドーピングを使用したとして、これらへの司法プロセスを開始した。そのうち26人はすでに処罰を受けており、五輪への参加資格を永久に停止されており、ソチ五輪で獲得した結果もはく奪されている。
IOCはまた、元露スポーツ大臣のユーリー・ナゴルヌィフ氏の五輪への参加をいかなる資格でも永久に停止することを決めた。
この他、IOCはロシア五輪委員会の組織におけるメンバー資格を一時的に停止した。こうした一方でIOCは、平昌五輪閉幕式までにロシア五輪委員会がすべての要求を遂行した場合は、そのメンバー資格の一時はく奪を取り下げることも除外してはいない。
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