「残念」「見守るしかない」日本スポーツ界、ロシアをめぐるIOC決定に様々な反応

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来年2月の平昌(ピョンチャン)冬季五輪へのロシアの参加をめぐる国際オリンピック委員会(IOC)の決定に対し、日本のスポーツ界からは様々な反応が出ている。決定に理解を示す冷静な評価の他、日本選手がロシア選手と戦う機会を失う可能性を残念に思うとの意見もある。

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IOC理事会は5日、ロシア・オリンピック委員会(ROC)を資格停止とする決定を下した。一方で、「クリーンな」ロシア選手については、五輪旗のもとで個人資格での平昌五輪参加の可能性が認められることになった。

ロシアのメダルが確実視されていたのがフィギュアスケートだ。平昌五輪日本選手団総監督で、日本スケート連盟フィギュアスケート委員長の伊東秀仁氏は「ドーピングは残念。ロシアは日本の最大のライバル国でもあるし、フィギュアに関してはほとんどトップ選手はロシアなので…」と戸惑いを見せ、「この先、ロシアの選手が個人で出られるかどうかは、国際スケート連盟(ISU)の判断もある。その結果が出るまでは分からない。見守るしかない」と話した。

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産経新聞によれば、日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長は、「IOCとして五輪の信頼性、高潔性を守るということを強く前面に出したと思う。五輪の価値を守るためには致し方なかったと思う」「JOCとしては平昌大会の成功、将来の五輪のために、引き続きIOCと共に努力したい」と述べたという。

また、日経新聞が伝えたところによると、日本カーリング協会の倉本憲男事務局長は、ロシアチームの出場の可否は分からないとしながらも、「日本チームにとってメダル争いのライバルなので、氷上でぜひ戦いたい」と話したということだ。

​この問題は日本のネットユーザーからも関心が高く、ニュースサイトやSNSに多くの意見が書き込まれている。「国をあげての違反行為、制裁があって当然」「連帯責任になる理由はわかるが、ドーピングしていない選手が気の毒」「個人出場で自分のために頑張ってもらいたい」という意見や、「あと3か月しかないのにオリンピックが盛り上がっていない」「もうそろそろオリンピックというシステム自体にムリがある。どうしてもやりたければ、種目別に開催国を分散させればいい」などと、オリンピック自体の意義を疑問視する人もいる。また、北朝鮮情勢の不安定さから、「開催されてもロシア以外に不参加国が出るのではないか」「日本も参加を取りやめたほうがいい」と心配する声もある。

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