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ニューヨーカー紙はこの決定について、アサド氏は平和樹立プロセスの枠内で大統領の職を退くべきと唱え続けてきた米政権の態度を一変させるものと指摘している。
ニューヨーカー紙は、米国はシリアにおける軍事キャンペーンで140億ドル以上を費やしたにもかかわらず、「結果的には、シリアをすでに半世紀も統治してきたアサド一族がさらに4年、政権に残ることを認めることになった」と結論付け、「2020年の選挙結果の如何によっては、トランプ氏が大統領の座を退くというときに、アサド氏はまだ政権にあるというシナリオもありえる」と予測している。米国の役人らはアサド氏が2021年の大統領選で勝利した場合、その先さらに何年も残り続けるということもありえると危惧感を表している。
ニューヨーカー紙は「シリアは今、ダマスカス、ハマ、ホムス、ラタキヤ、そしてかつて反対派の玉座に輝くダイヤであったアレッポを含む領域の大部分を掌握している」と指摘。同紙は「外交プランでは米政権はロシア、イラン、トルコという現在、平和プロセスを一手に握る強力な3国によって孤立状態にある」との見解を示し、「ジュネーブで数回にわたる交渉は実を結ばず、国連の尽力も1月にアスタナで開始されるロシアを頂点とする3国の平和交渉に取って代わられた」と結論づけている。
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