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陸上配備型迎撃システム「イージス・アショア」導入はIAMDの一環で、19日に閣議決定する。
放物線を描くため軌道が予測しやすい弾道ミサイルに対し、巡航ミサイルは途中の軌道変更が可能で、低空飛行のためレーダーでの捕捉が難しい。
中国が近年、高速・長射程の新型巡航ミサイルの開発に力を注いでおり、それがIAMD検討の背景にある。
IAMDは米国防総省が巡航ミサイルや無人機などへの対応を目的に2013年に発表した構想。
構想の中枢は次期迎撃ミサイル「SM6」が担う。現在イージス艦に配備中の「SM3」は弾道ミサイルに対し、SM6は巡航ミサイルにも対応可能。日本政府は来年度予算案の概算要求に関連予算を盛り込む。
IAMD構想実現のため米軍と自衛隊の連携が課題となるが、米軍の情報をもとに自衛隊がミサイルを発射すれば「武力行使の一体化」につながる可能性があり、そうなれば憲法9条に抵触する。改良が進むミサイルの迎撃成功度や費用など、懸念要素は多い。
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