日本のロシア専門家、露日協力の停滞という主張に反論

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日本のロシア専門家は、極東での露日協力が停滞期にあるという見方に同意しない。

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ロシア極東開発省のアレクサンドル・クルチコフ次官は以前、ロシア極東への日本の投資の割合は非常に少なく、2017年度、極東における日本との貿易量は低下し、現在ようやく元に戻ったが、成長はしなかったと指摘。この発言はロシア連邦副首相兼極東連邦管区大統領全権代表のユーリー・トルトネフ氏と世耕弘成経産相がウラジオストクで開いた会談直前に行われた。

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ロシアに詳しい下斗米伸夫氏(法政大学法学部教授)はスプートニクのインタビューに対して、極東で投資が不十分だという主張がお互いの哲学の誤認と関係したものだと述べた。

第1に、「小さな子どもは大きく育てる必要がある」という原則の露日関係の哲学は成功の戦略に基づいていると下斗米氏は指摘。今年、ロシアを訪れた日本人観光客の数は30%ー40%増え、中小企業側などからのロシアへの関心も伸びているという。

下斗米氏が述べるところ、数は多くないが質に期待できる。

クルチコフ氏によると、日本と結んだ契約はわずか6つで、1億ドル規模。一方で中国とは40億ドルを超え、韓国とは5億ドルに近い規模だ。

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下斗米氏はロシアとの協力の分野で日本と中国を比べないように呼びかける。中国の哲学は「初見から豪奢」に基づいているが、特別な結果はもたらさない可能性があると指摘した。

下斗米氏は露日間では人的関係が最重要だとして、この点で来年の成果に期待を寄せた。

ロシアに詳しい上野俊彦氏(上智大学外国語学部教授)がスプートニクに伝えたところ、統計からは2017年1月から9月にかけて、昨年同時期比で貿易額の大きな上昇が見られる。昨年は37億6058万1000ドルだったのに対し、今年は44億7926万8000ドルだった。つまり、20%の伸びである。

上野氏が強調するところ、こうした成長を見ると、露日経済協力が停滞しているとは言えない。

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