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それによると、今年10月から実施された調査では、2006年から6回の地下核実験が行われた吉州郡の実験場近くで脱北するまで暮らしていた、北朝鮮の元市民30人が対象となった。報道官は、「4人の染色体を調べた結果、放射線による影響に特有の変化が認められた」と指摘した。
ただ報道官は同時に、似たような変化は加齢や喫煙といった他の要因によっても引き起こされる可能性があるとも述べ、調査への参加者数が限定的であることと、予想される放射線による影響がかなり以前のものであることを考慮すると、調査対象の選定は客観的なものではないと認めた。調査対象者は全員、北朝鮮が同時に2つの核装置の実験を行った2017年より前に韓国に入国している。韓国の専門家らによると、北朝鮮が行った地下核実験は大気中への放射性物質の放出を伴い、そのため近隣住民の健康を脅かしている可能性があるという。
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