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米ニューヨーク・コロンビア大学の学術職員Caleb Scharf氏は、惑星に根付いた生命体や生物圏が天体の回転速度に直接的な影響を与え、大気中の化学成分を変化させる可能性があると考える。
学者らによる研究の結果、初期の太陽系惑星は現在よりもかなり速く回転していたことが判明した。地球に最初の生命が誕生した頃の自転速度は僅か3時間以内、そして6億年前の一昼夜の時間は21時間だったという。
自転速度は、星や衛星との重力相互作用、氷帽の移動、軸のずれ、大気など多くの要因からも影響を受ける。また化学成分は風の動きや昼夜の表面温度に作用する。
地球の生命とこれが生成する酸素によって風が地球を急速に回転させるようになるため、生命体の存在しない惑星と異なり、自転速度の低下が阻止されている。
天文学者らは、この特徴を活かして他の惑星文明を探すことができると確信している。
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