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両環境保護団体の代表者らは、このガスパイプラインの国際プロジェクトがバルト海の生態系を乱し、欧州連合(EU)諸国間関係に対立を持ち込むものだとしている。
両団体は政治家らに対し、ノルド・ストリーム2と決別するだけでなく、同プロジェクトの「承認手続きに関する独立した、批判的検証」の実施に全力を傾けるよう求めている。同時に、裁判を通じてパイプラインの閉鎖を勝ち取ろうという構えも見せている。
パイプライン建設の事業会社である「ノルド・ストリーム2AG」社は既に、WWFとNABUによる告発内容を否定している。同社の広報担当者は、建設は環境規準を考慮に入れて実行されており、環境への干渉は「非常に限られた、また専ら一時的な性格のもの」だと説明している。
ノルド・ストリーム2の稼働開始は2019年末に予定されている。パイプラインはバルト海の海底を通り、ロシアとドイツの沿岸を結ぶ計画。パイプライン2系列のガス輸送能力は年間550億立方メートルに上る。