日本人がセルビアの歌を歌うと…【写真・動画】

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日本のグループ「JapaLkan(ヤパルカン)」がセルビアで開かれた「クステンドルフ」国際映画音楽祭へ公演を行った。ヤパルカンは南スラブ、セルビア、ロマ(ジプシー)音楽を演奏するミュージックバンド。同映画祭はボスニア・ヘルツェゴビナとの国境沿いにあるドゥルヴェングラード(クステンドルフ)村で2008年から開かれている。映画祭の創設・主催者はエミール・クストリッツァ監督。だが、映画祭に向かう前に、ヤパルカンは「スプートニク」のスタジオに顔を出し、幾つかの曲を演奏してくれた。

スプートニク日本

ヤパルカンはファースト・アルバム「AJDE!!AJDE!!AJDE!!」を2015年7月にリリース。「Mesečina(月光)」の動画が人気を呼び、2017年8月にはセルビアで有名になった。グループのメンバーは全員、音楽学校を卒業しているが、「ヤパルカン」に入るまでの音楽歴は様々。ロックやポップミュージック、ジャズといったルーツを持つ。

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バンドのフロントマン菱沼尚生さんが初めてバルカン音楽のリズムに出会ったのは、中学生の時で、英語の教師がルーマニアのバンド「ファンファーレ・チォカリーア」の音楽アルバムをプレゼントしたことがきっかけ。菱沼さんは、セルビア人の知り合いが多くなかったころは、英セルビア辞典を使って歌詞を訳していたと語った。だが、今はグループは何を歌っているかを良く理解している。

ヤパルカンのコスチュームも本物の民族衣装に非常に似ている。

サックスを演奏する一岡裕樹さんは「セルビア・シュマディヤ郡の民族衣装にとても似ていますが、私たちのボーカリストはこれを改良しました。これは日本人がよくすることです。日本文化の特徴の1つは、異なるものを取り、自身に合わせて作り変えることです」と説明した。

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ヤパルカンのセルビア訪問は、元セルビア兼モンテネグロ駐箚特命全権大使、角﨑利夫氏の妻である悦子氏がいなければ不可能だっただろう。角﨑利夫氏はすでに大使ではないが、夫婦そろって文化交流プロジェクトへの参加を続けている。

角﨑悦子氏はスプートニクに対し、2009年に夫とともにセルビアを訪れて、すぐにベルグラードが好きになったと述べた。2011年、東日本大震災が起きたときには、多くのセルビア人が義援金集めに参加した。欧州で最も多い義援金はセルビアから届いたのだ。

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