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スプートニク特派員が南北関係改善のなか核・ミサイル実験が新たに行われる可能性について質問すると、コサチェフ氏は「この傾向(核実験の回数増加)は北朝鮮の内政干渉の脅威がある間はこれからも保たれるだろう」と述べた。
コサチェフ氏は、日本によるミサイル防衛(MD)システムの開発や地上配備型の弾道ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」の購入、イラン核合意に対するトランプ米大統領の「無責任」な発言が、北朝鮮のさらなる懸念を掻き立てており、これらは衝突解決のための将来性がない戦略だと指摘した。
イラン核合意の違反は「自国の核兵器を作ることで外部からの干渉から全力で自衛する新たな動機を北朝鮮に与える」とコサチェフは述べた。
コサチェフ氏は、このエスカレーションのサイクルを断ち切るのは相互保証によってのみ可能だと主張する。
一方では核計画を放棄し、もう1方は主権尊重の保証として北朝鮮内政への干渉の試みを放棄する。これなしにはスパイラルは加速していく。
北朝鮮問題はロシアの国家安全保障会議と日本の外務省の会談の議題の1つになった。コサチェフ氏によると、ロシアと日本は、北朝鮮の動きが国際安全保障への脅威をもたらすことで一致。しかし、問題解決へのアプローチは根本的に異なる。ロシアと中国は圧力と同時に朝鮮半島における軍事的プレゼンスを低下させる「2トラック・アプローチ」を支持。日本は米国に続き、制裁と軍事行動戦術を支持している。