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ザギトワは自分が五輪チャンピオンになったと知った瞬間を振り返り、R-スポーツ紙の記者からの取材に次のように語っている。
「心地よい驚きでした。心配を克服できてうれしい。監督たちと沢山トレーニングしてきました。でも、メダルを手にしていないうちは本当に五輪チャンピオンになったという感じはわかりません。」
「ミスは絶対にしてはならないと感じていました。これがやる気と心配を同時に呼びました。手が震えましたが、体はトレーニングで何度も繰り返したことを覚えていましたので、全てひとりでに演技してくれたんです。」
一方、あれほど金を待望され、ライバルにわずか1.31の差で負けて銀にとどまったメドベージェワは、生まれて初めて試合で涙を流したと語っている。あの強靭なメドベージェワが涙を流した。
「こんなことは人生で初めてでした。試合で泣くなんてことは一度もなかった。緊張ではありません。感情がどっと流れ出たんです。心が軽くなって。涙は、滑り終える前に、ダブルアクセルの終わった後、流れ出しました。たぶん、すべての魂をリンクに残したということを理解したからだと思います。」
ロシアの五輪出場が叶わないかもしれない危機にも、怪我の足をひきずりながら、感動的なスピーチでIOCを納得させた、あの強いメドベージェワが流した初めての涙を全世界が目撃した。
「結果は正当だったかですって? 泣いて、泣いて、コメントも出せないほどでした。つらいですよ。だってメドベージェワは偉大な選手ですからね。彼女は今日、実に見事に滑りましたよ。 見ている方が大動脈が破裂しそうなほどでした。あの子は2番目の評価(フリープログラム)で最初の評価(SP)の穴埋めができたはずなんです。あの怪我さえなければ、すべての要素を(ザギトワと)同様にプログラムの後半にもってくることはできたはずなんです。」
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