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トランプ氏は安全保障への脅威などを理由に輸入制限措置を検討しており、鉄鋼製品に25%、アルミニウム製品に10%の輸入関税を課す方針を来週にも正式に決定するという。
日本鉄鋼連盟は書簡を出し、輸入制限措置が世界の鉄鋼防衛に深刻な悪影響を及ぼしかねないと非難。他国が対抗措置を取った場合、ほかの製品にも飛び火し、負の連鎖反応を生むと懸念を示した。そのうえで、「公平で妥当な判断」を求めた。
トランプ氏は対象国を明言していないが、日本が対象になった場合、メーカーへの悪影響は避けられないとして懸念が高まっている。
トランプ米大統領は1日、国外からのアルミニウムと鉄鋼の輸入に対して関税を導入すると予告した。輸入される鉄鋼は25%、アルミニウムは10%の関税が課されることになる。今回の制限措置は、ロシアや中国を含む全ての大手鉄鋼輸出国に対し打撃となる。
先に、欧州連合(EU)欧州委員会のユンカー委員長は米国に対し、鉄鋼とアルミニウムの輸入に関税を導入するとのトランプ米大統領の決定に対する対抗措置を警告した。