日露外相会談:ラブロフ氏、日露関係はダイナミックに発展しているが、まだ伸びしろがあると指摘

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3月21日、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は2日間にわたる日本訪問を終えた。ラブロフ外相は日本の河野太郎外相と会談し、安部首相のロシア訪問について協議を行なった。

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ラブロフ氏は「もちろん、日露の両首脳が5月に会うことは、今年の重要な出来事になる。我々は今回の会談が、日露首脳会談に備えて最大限効果的になるようにしたい」と河野氏に話した。またラブロフ氏は二国間対話をインテンシブに行なうことの基本的重要性について強調し「もちろん、もっと進展を期待する分野もあるが、全体として我々の国の関係はダイナミックに発展している」と述べた。

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ロシア外相の訪日は、プーチン氏が圧勝したロシア大統領選挙の直後となった。プーチン氏の勝利は日本人に、プーチン氏が領土問題の解決に関してより対話を進めてくれるのではないかという励ましを与えている。5月にはロシアの閣僚人事が一新される。

去年の初めから起こっている日本の内政スキャンダル、安倍首相夫妻と森友学園をめぐる騒動は未だにおさまっていない。野党は安部氏に退陣を要求し、安倍氏自身も、騒動をわびるとともに、もし自身に非があると明らかになれば総理の座を下りると明言した。この騒動のため、安倍氏の自民党総裁としての任期が満了する2018年9月を前に、支持率は低下している。

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安倍首相はロシアを5月に訪問して、日露交流年の公式オープニングに出席するほか、サンクトペテルブルク経済フォーラムに来賓として参加することになっている。極東研究所・日本研究センターのワレリー・キスタノフ所長は、もし安倍氏が森友スキャンダルに関与していたことが明らかになれば、総理の座を退くのではないか、そしてそれはロシアにとってネガティブな結果をもたらすだろうという見解を示している。

キスタノフ氏「日本では約束を守るのが普通なので、政情は非常に真剣なものになっている。ロシアにとって安倍氏の退陣は不愉快な一撃となるかもしれない、なぜなら彼は日露関係を調整するキーパーソンだからだ。まさに安倍氏のイニシアティブでクリル諸島における共同経済活動の話も出た。他の人物が首相になれば、そのような話は実現しないのではないか」

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