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李雪主さんは現在28歳。教官の父と医者の母の家庭に生まれた。インディペンデント紙の報道によれば、金正恩氏と知り合う前は中国で歌の勉強しており、スポーツ選手団を応援する美女応援団の一員として韓国を訪問した経験を有している。
金正恩氏とのなれそめは詳しくは知られていない。二人の結婚のニュースは、婚姻届から数年たって初めて明らかにされた。李雪主さんがメディアに登場したのは2012年、ピョンヤンで娯楽公園が開園したときの記念式典だった。2012年から2014年の間はほとんど公式の場に出ていなかった李雪主さんも、2015年から2017年にはその姿が時折、公の目につく場所に出るようになった。
ふたりの結婚時期については、ある憶測では2009年とされているが、2010年に金正恩氏が初めて、李雪主さんが所属する音楽集団「銀河水管弦楽団」のコンサートを鑑賞した際に舞台で歌う雪主さんを見初めたという説もある。現在、二人の間には3人の子どもがいるものの、その性別については明らかにされていない。
北朝鮮の保守的な視点の中で、李雪主さんは流行のブレイクスルーをやってのけた。
国家行事では数回にわたって、李雪主さんが西側諸国のトッププランドのグッズを携えて登場した様子がカメラに収められた。雪主さんはティファニーのバッグからシャネルやディオールの時計まで高価な贅沢品を身につけている。
雪主さんのチョイスするファッションは、英国王室というよりはソ連時代の女性の流行を想起させる。
いずれにせよ、李雪主という女性像は北朝鮮社会に一種の挑戦を投げかけていることは間違いない。金正恩氏の妻のファッションによって、北朝鮮の女性のドレスコードが見直され、今まで何十年にもわたって禁じられてきたスラックス、ハイヒール、ローファーなどの許可へつながるとの見解さえ聞かれている。
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