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ザハロワ報道官は「英国はジェノサイド(大量虐殺)の世界記録保持国だ。英国植民地で何百万人の市民が無実の罪で殺戮されたか、想像するだに恐ろしい」と発言した。
ザハロワ報道官は、豪州を植民地化した際に英国が殺戮した先住民、アボリジニの割合は数値は様々に分かれるものの、試算で90-95%だと指摘している。
ザハロワ報道官は一例として、1870年代に「英国人がアフリカのケープ植民地でズールー人に対して大量虐殺を行った。1954年から1961年にはケニアでキクユ族を大量虐殺した」と列挙。「白人の植民地主義者32人が殺害されたことへの報復として、英国は30万人のキクユ族を殺害し、さらに150万人を強制収容所へ追い立てた。」ザハロワ報道官はこのように強調した。
ザハロワ報道官は、国際舞台で英国が長年にわたって偽善的行為を重ねてきたことを記した17ページに及ぶ記録を公表し、さらに英国の研究者が不可解な死を遂げた詳細に挙げると、そのうち数人は、ポートン・ダウンの化学実験所で働いていた事実を指摘している。
ザハロワ氏は「2001年、英ソールズベリーでソ連の微生物学者であり、レニングラード高純度生物学的製剤研究所の元所長だったウラジーミル・パセチニク氏が亡くなった。公式には脳卒中。ポートンダウン研究所で働いていた」としたうえで「1989年、パセチニク氏はフランス滞在中、英国への政治的亡命を要請し、ソ連の機密生物兵器開発とやらの情報を英情報機関に渡した」と指摘する。
さらに、2003年7月にはオックスフォードシャーで生物兵器分野の専門家、デビッド・ケイリー氏が亡くなった。ザハロワ氏は「公式の死因は自殺だ。ケイリー氏はトニー・ブレア政権の批判者で、2003年のイラク侵攻は改ざんされた情報を根拠としていると考えていた」と述べた。
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