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ウォッカの歴史は、その他の多くのアルコール飲料と違い、かなり曖昧なところが多い。ロシアウォッカのレシピが初めて言及されたのは、早くも15世紀のことである。しかし、現代ロシアウォッカの誕生日は1865年1月31日とされている。この日、ロシアの学者ドミトリー・メンデレエフが「アルコールと水の化合物について」という博士論文を発表したのだ。
ロシア人の平均アルコール摂取量は2009年以降、3分の2に減少した。2009年の人口一人当たりの年間アルコール摂取量は純アルコールで15リットルであったが、2017年末には10リットルとなっている。減少傾向ではあるものの、ロシアがトップクラスの飲酒国でなくなったと言うことはできない。
ロシア人が何をどれくらいの頻度で飲んでいるのかを明らかにするため、全ロシア世論調査センターが2017年に実施した調査データを見てみよう。
ロシア人の飲酒頻度は?
• 毎日 1%
• 週に数回 4%
• 月に2~3回 16%
• およそ1ヶ月に1回 13%
• 月に1回以下 25%
• アルコール飲料は飲まない 39%
• 回答できない 2%
• ワイン 43%
• ビール 16%
• コニャック 14%
• ウォッカ 12%
• シャンパン 10%
• 自家製ワイン 8%
• ノンアルコールビール 5%
• カゴール 5%
• 漬酒 4%
• サマゴン 3%
• ブラガ 2%
• ウイスキー 2%
• チャチャ 2%
• テキーラ 1%
• リキュール 1%л
• 適量であれば何でも 1%
調査から分かるとおり、ウォッカはロシア人の食卓のメインを飾るものではない。ウォッカはアルコール度数が高く(40度)、誰もが好きなわけではないのだ。さらに、体を壊さないようにするためには、いつどのように飲むか、何を食べながら飲むかなど、飲み方を知らなければならない。
ご質問のお答えになったでしょうか?これで、ロシア人の好きなアルコール飲料の中でウォッカがどのような位置を占めているのか、お分かりいただけたのではないかと思います。
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