スプートニク日本
スプートニクのインタビューに対し、「ナイーブ(Naivno)」(メンバーが用いる略称)のプロジェクトリーダー、エレーナ・ワフルシェワ氏が語った。
「社会生活に組込まれることは、障害を持つ若者にとっては極めて重要なことです。こうした人にとって芸術は社会への橋、社会化と就労の可能性です。まさにこのように私たちは考え、このプロジェクトを2010年に立ち上げました。当初これはインターネット店舗で、自閉症などの精神障害を持つ芸術家の作品を売っていました。今日、プロジェクトはネット販売でもあり、モスクワの文化の中心地『Artplay』にも店舗を構えています。これは障害を持つ15人が学び、働いている制作工房でありアートスタジオです。」
「ナイーブ」参加者の作品は絵画やイラスト、Tシャツ、プリント付きスウェット、お土産用マグカップ、皿、カレンダーなど多岐にわたる。ワフルシェワ氏によると、自分の作品が買われていることを目にした障害者は男女を問わず自信を持ち、自らが必要とされていると感じる。日本の芸術、特に詩が芸術家らにインスピレーションを与えたことは特筆に値する。
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![小林一茶の句から「かたつむり そろそろ登れ」を引用したTシャツ 小林一茶の句から「かたつむり そろそろ登れ」を引用したTシャツ - Sputnik 日本](https://cdn1.img.sputniknews.jp/img/491/60/4916051_0:21:1000:650_600x0_80_0_0_bfe242839154a751d6f54ee80ee88742.jpg)
![松尾芭蕉の句「麦飯にやつるる恋か猫の妻」の一部を引用した皿 松尾芭蕉の句「麦飯にやつるる恋か猫の妻」の一部を引用した皿 - Sputnik 日本](https://cdn1.img.sputniknews.jp/img/491/59/4915998_0:185:1000:814_600x0_80_0_0_e6f10c86762f499ec2b0f7c4e1e42517.jpg)
「日本の詩との出会いは彼らにインスピレーションを与えましたが、セルゲイ・ルキヤノフにはそれが顕著でした。日本の詩が彼の魂に響いたことが、彼の眼が輝いて、すぐにマーカーを手に取ると、作業に熱中したことからすぐわかりました。残念ながら、何に感銘したのかをセルゲイに尋ねることはできません。生活で彼は言葉を使わないのです。全て理解し、良く描いてはいますが。私たちは、彼の作品を『ホック』シリーズのもと1つにまとめようと決めました。確かに、著作権の問題が発生しました。日本の詩の著名な女性翻訳家、ヴェーラ・マルコワの相続人と連絡を取ると、彼らは快諾してくれました。簡潔な日本の詩情はセルゲイの絵にとても『しっくり』きます。このテーマが彼の心を掴み、彼はほぼ一本描きで描くと同時に、細部を逃しません。彼の作品には、他の一部の芸術家のように、ただのナイーブな認識の児童性だけでなく、ハイ・アートの要素があります。彼にはひと目見てわかるタッチがあり、彼の作品には需要があります。」
障害を持つ人の多くは能力も働く意欲もあるが、仕事を見つけることは彼らにとって信じられないほど難しい。そしてこれはロシアだけでなく、他国でもそうだ。障害者のなかの失業者ないし部分的失業者の割合は世界で85%にのぼる。自閉症は例えば、交流能力が制限されているが、信じがたい集中力と芸術的才能に恵まれている。ここでプロジェクト「ナイーブ」は活動に従事している。
リンク先から「ナイーブ?とても」プロジェクトの気に入った作品を閲覧し、注文することができます。