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オーストラリアに生息するカレドニアカラスは、日常生活で、道具を活用するだけではなく、作り出すことまでできる数少ない鳥類の一種として知られている。
学術誌『Scientific Reports』によると、研究チームは、カレドニアカラスの頭の中に、どのような道具が必要かという概念が記憶されていると話す。
この概念は抽象的思考の現れ、つまり、「仮想的」コンセプトを用いた思考の発露である。
予め用意された紙くずを機器に投げ入れるようカラスは学習。正しい行動の報酬として、機器から好物の餌が与えられた。
その後、カラスには機器の穴を通らない大きく硬いダンボール製のカードが与えられた。
カラスは報酬を得るには、大きなカードを小さな紙くずにして機器に入れる必要があることを、すぐに理解した。このためには、くちばしと爪を上手に使う必要がある。
このように、カレドニアカラスは、ヒントを与えられることなく、自らの思考力だけで、カードを機器に入るような大きさと形に変えることができることを証明した。