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特設ステージ・櫓では、昨年大好評だった盆踊りに加え、今年は阿波おどりも披露。東京高円寺から「菊水連」のメンバーが初めてモスクワを訪れた。踊り手の指導のもと観客も踊りに参加し、最高の盛り上がりを見せた。昨年に引き続き、ゆかたビューティーコンテストも開催された。
J-FESTは、ロシア人に人気があるものだけでなく、日本の優れたものを紹介するという側面ももっている。屋外では武道パフォーマンス、けん玉、囲碁、将棋、マージャン、日本語講座などが行われ、現代美術館「ガレージ」内では、映画上映や日本文化の専門家による講演会、生花・茶道・折り紙・書道・盆栽等のマスタークラスが開催された。世界的に有名な和太鼓集団「野武士」のコンサートや、日本に着想を得た手作りの作品を売りに出すブースもあった。ゴーリキー公園の大噴水では、日本のヒット曲がバックミュージックとして流れた。
日本語を学ぶモスクワ言語大学の学生、アシラフ・サディフべコフさんは「札幌に住むことが夢です。最終的には日本で就職したいので、まずは語学学校に入る資金を貯めます」と話してくれた。アシラフさんの友人はJ-FESTに参加するため隣国ベラルーシからモスクワへやってきた。
日本文化フェスティバルにコスプレイヤーが集まるのは、もはや恒例となっている。セーラームーンのコスプレをした女性は「日本の魅力は漫画やアニメだけではありません。日本文化という全く異質なものを研究するのはとても面白いし、日本という存在自体が新しい世界を広げてくれます」と話し、アニメ「BLEACH」のコスプレをした女性は「ここは雰囲気が素晴らしく誰もがオープンで、同じ興味関心の人たちと知り合いになることができます」と話してくれた。また、ワンパンマンの主人公「サイタマ」のコスプレをした男性は「私は声優として日本文化を広めることに貢献しています。日本ファンならJ-FESTは絶対来るべきイベント」と、積極的にイベントをPRしていた。