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フジモリ元大統領が人道的恩赦を与えられてから僅か9カ月後、ペルーの最高裁は、「死の部隊」の認可や蔓延していた汚職の取り仕切り、不正選挙の罪に関する禁錮25年の刑期を元大統領が全うしなければならないと決定した。
クチンスキ大統領(当時)が昨年のクリスマス前夜、人道的見地に基づいてフジモリ元大統領に恩赦を与えたが、この行動は汚職疑惑に基づく弾劾からクチンスキ大統領自身を救い出そうとする政治的取引だと広くみられていた。
ガーディアン紙によると、この行動は大規模な街頭デモを引き起こし、フジモリ政権時における人権侵害の犠牲者らの親戚の間で憤りを招いた。
ヌニェス判事は3日の決定の中で、医療上の理由で与えられた恩赦について、法的根拠を欠いており、あまりに急いで押し通されたものだったと述べた。
また、ヌニェス判事は、1990~2000年にペルーを統治していたフジモリ元大統領について、元大統領の医療上の恩赦のためとされた理由の1つだった末期症状を患っていなかったため、解放されるべきではなかったと付け加えている。
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