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2008年のリーマン・ショック時を超える世界の債務水準を受けて、金融システムの無規制な一部が世界的なパニックを引き起こす恐れがある。
過去10年間の努力に関わらず、IMFは、「現在の低金利や抑制されたボラティリティ(変動幅)のような好況期にリスクが上がる傾向があり、このリスクは新しいエリアにいつでも移る可能性がある」と発表した。
IMFが懸念として強調するのは、中国のシャドーバンク(影の銀行)の急速な成長や、数兆ドルの資金を扱う資産運用会社や保険会社への厳しい規制を課せなかったことだ。影の銀行とは一般の銀行とは違い、金融当局の規制が緩い。
またIMFの国際金融安定報告書が懸念を示すところ、規制当局の間で広がる現状への満足感と、トランプ米政権をはじめとして国際的な取り決めに対して吹く逆風が、景気後退への準備の努力を弱めている。
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