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マドリード郊外にあるスペイン国立航空宇宙技術研究所アストロバイオロジーセンターとスペイン、ドイツ、米国の研究者の研究チームは、シアノバクテリアが植物由来の細菌の生存と成長に必要な従来の光合成に代わっていることを突き止めた。
シアノバクテリアが有機栄養素の再生産に不可欠なエネルギーを得る手段は太陽光ではない。鉄やマンガン、窒素、水素を含むさまざまな鉱物の地下堆積で生じる化学反応だと判明した。
研究チームは、地球のシアノバクテリアがこうした過酷な生存環境に適応できたならば、火星でも生存できる可能性があると見る。
火星の表面では、大気の欠如によって生じた強烈な放射線が生命を脅かす。だが火星の地下数メートルでは十分に保護され、安定した生息環境があり、発見されたシアノバクテリアに非常に適している。そうした研究結果が米学術誌「米国科学アカデミー紀要」に掲載された。
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