スプートニク日本
米大手通信社「AP通信」は先に、トランプ政権がINF全廃条約からの離脱を表明したと報じている。
クリンツェビッチ氏は「トランプ大統領によるINF全廃条約からの離脱表明は我々にとり予期せぬことではない。もっとも、我々は今日に至るまでコモンセンスが勝ることを期待していたわけではあるが。米国にはロシアが同条約を違反したことを裏付ける証拠はない」と述べた。
クリンツェビッチ氏はまた、欧州の利害関係を度外視した米国の離脱表明はここ数年にわたり米国が国際舞台において着々と推し進めてきた急激な動きの延長だと指摘した上で、いかなる状況下においても自国の安全を保障することができると自信を示した。
中距離・短距離ミサイル廃棄条約は1987年に米国とソ連が調印し、翌1988年発効した。双方は、自国の射程1000から5500キロの中距離ミサイルと、射程500から1000キロの短距離ミサイルを完全に廃棄する義務を負っている。1991年までに合意は遂行され、2001年まで双方の間で総簿査察が続けられた。なお欧州諸国を含めた他の国々は、相変わらず、中短距離ミサイル保有が可能とされている。
関連ニュース