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研究者らは、オンライン上にアンケートフォームを設置。米国や英国、欧州の数カ国、オーストラリア、カナダから375人が同フォームに記入した。
研究者らは、「サンプル数が少ないように思えるかもしれないが、我々はそれぞれの回答について深い分析を実施することができた。このことから、いったいどのような形でポケモンGOが一人ひとりの生活を変化させているのかについて、正確に確認することが可能だ」と書いている。
その結果、ポケモンGOによって、自宅から外へ出て、今までより多くの時間を外で歩いて過ごすよう人々が促されていることが明らかになった。あまり活発でないライフスタイルを送っていた人々が、ポケモンを集中的に探索した後には気分が改善することに気づいた一方で、身体障害を抱えた人々は、アプリのお陰で周囲の人々と交流する方法を習得し、新たな友人を作ることができたと語ったという。
それだけでなく、数多くのアンケート参加者が、自分の子供がポケモンGOを理解するのを手伝うために同ゲームをインストールしていた。ポケモンの捕獲が徐々に、お気に入りの家族レジャーになり、家族関係を強めたのだ。
だが、全てがそのように単純なわけではない。2017年、米国の研究者らは、リリース後の最初の5カ月間だけで、ポケモンGOが14万5千件の事故と2万9千件の負傷を招き、同ゲームが原因で約250人が死亡したと計算した。さらに、この統計の対象となったのは自動車ドライバーのみで、例えば、スマートフォンを覗き込んでいる時に崖から落下した人が死亡したケースについては考慮に入れられていない。半年間にポケモンGOが原因で生じた正確な損害額は指摘されていないが、20億~70億ドルと見積もられている。
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