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デンホルム氏が新会長に任命されたことに関する発表文は、テスラのウェブサイトに掲載されている。
今回、会長職を退いた同社のイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、「ロビンはテクノロジー業界と自動車業界の両方における幅広い経験を持っており、過去4年間にはテスラの取締役の一人として多大な貢献を果たし、我々が高収益企業となる手助けをしてくれた」と述べている。
新会長の任命は、米証券取引委員会(SEC)との間で結ばれた和解の一環として、法人としてのテスラとマスクCEO自身に課された義務の一部。この和解は、SECがマスクCEOを詐欺罪で訴えた事案の裁判所での審理を停止することと引き換えに締結されていた。
和解条件によると、マスクCEOは2千万ドルの罰金を支払う(法人としてのテスラそのものも同額を支払う)ほか、会長職を3年間退かなければならない。
新会長の任命は、ツイッターでの自らの投稿に関する調査の結果起こされた前述の裁判をマスクCEOが回避する助けとなる。マスクCEOは8月、自身のツイッターで突然、テスラの株式について、1株当たり420ドルで買い取ることにより非公開化するとの計画を発表。SECでは、マスクCEOが虚偽の情報を公表して投資家らを誤解させたと考えている。
このマスクCEOによる発表に対するクレームの中には、1株当たり420ドルという価格が選択されたことについて、直前にマスクCEOがこの数字の意味を大麻使用者らの間で知ったことが理由となったというものもあった。SECによる説明では、マスクCEOはこのクレームについて、自身のガールフレンドにとっては滑稽に思えるだろうと断じたという。
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