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研究者らは、生体と無生物を組み合わせる生体工学システムを創作した。この新しいハイブリッドシステムの基礎には、マッシュルームとシアノバクテリアが選ばれた。シアノバクテリアは、「生きた」バイオインクとして、マッシュルームの笠に3Dプリンターで配置され、マッシュルームを本当の我が家とした。マッシュルームは、バクテリアに必要な栄養分と水分を供給し、一方、バクテリアの方は、光合成によって活発にエネルギーの生成を始めた。
#Scientists create Mushroom generator prototype
— MIT Technology Review Pakistan (@techreview_pk) 8 ноября 2018 г.
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研究者らは、マッシュルームの笠に配置したシアノバクテリアと交差するように、グラフェン線を配置した。その結果、バクテリアが光合成を行なう際に発する電子を捕捉し、電力の生産が可能となる。1つのバイオニックマッシュルームから得られる電流の強度は、約65ナノアンペアだった。この電力量では電子機器の充電には不十分だが、バイオニックマッシュルームの配列は、LEDの発光に十分なエネルギー量を生成することができると、研究者らは考えている。
研究者らは、将来的には、キノコの笠に3Dプリンターを利用する方法を進めながら、他の種類のバクテリアとナノマテリアルの組み合わせも追及していく。新しいハイブリッドバイオニックシステムは、ヘルスケアから防衛産業まで、さまざまな分野で活用される。