モスクワの音楽祭「日本の心」で東京音楽大学デー、現代日本の音楽言語を紹介

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6日、チャイコフスキー記念モスクワ音楽院・ラフマニノフホールにて、東京音楽大学の講師および在学生によるコンサート「日本の心、今」が開催され、聴衆の温かい歓迎を受けた。このコンサートは今年で20周年を迎える音楽祭「日本の心」の一環として行なわれたもので、東京音楽大学が参画するのは初めてだ。

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コンサートのプログラムは、作曲家で東京音楽大学客員教授の細川俊夫氏の監修のもとに作られた。古典から新進気鋭の若手まで、幅広い年代の日本の作曲家を紹介することで、日本の心のルーツを探るとともに、現代日本の姿を描き出す内容となっている。

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今回のコンサートには、東京音楽大学とモスクワ音楽院の協力関係強化という意味合いもある。今年3月に両学長が面会した際、ロシア側からコンサートの開催を提案され、実現した。

国際的なピアニストとして知られる東京音楽大学の野島稔学長は、かつてモスクワ音楽院に留学していた。当時、野島氏は高校生にして日本音楽コンクール第一位大賞に輝いた注目の存在。ソ連・文化省から特別に招聘され、3年間学んだ。当時、自由主義国からの留学生はきわめて少なかった。

野島学長「当時21歳で、初めての留学でした。留学時代のひとつひとつのことを、全て鮮明に覚えています。先程モスクワ音楽院の練習室でピアノを練習させてもらい、50年前のことを思い出してセンチメンタルな気分になりました。今回のモスクワ音楽院との提携は意義深いもので、とても嬉しく思っています」

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コンサートでは、東京音楽大学の講師で、新時代の若手作曲家として活躍している神山奈々さんの作品も披露された。

神山さん「聴衆の皆さんが温かく熱心に聴いてくれていることをひしひしと感じました。幅広い年代の日本の作曲家を紹介するというプログラムが、ロシアの方にどう聴いてもらえるのか少し不安ではありましたが、楽しく聴いてもらえているのが伝わりました」

東京音楽大学とモスクワ音楽院は来年度から、短期の交換留学生の相互派遣や、講師の交流、交換などを行い、親密な関係を築いていく予定だ。

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