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ミーシン氏の元では五輪金メダリストのアレクセイ・ヤグディン氏やエフゲニー・プルシェンコ氏といった選手が学び、今では世界女王のエリザベータ・トゥクタミシェワ選手がトレーニングに励んでいる。「トリプルアクセルはエリザベータ・トゥクタミシェワ(21)を新世代の女子フィギュア選手にしている」とミーシン氏はあるインタビューで指摘した。トゥクタミシェワ選手は、今日の時点で唯一トリプルアクセルを跳ぶロシアの女子選手だ。
トゥクタミシェワ選手が今期、グランプリ(GP)カナダ大会で優勝を決めたことで、長い空白期間を経て大舞台に堂々の復帰を果たしたと言っても過言ではないだろう。そしてグランプリファイナルでは、紀平梨花選手とザギトワ選手に続く成績の銅メダルを獲得した。ロシア選手権を前にトゥクタミシェワ選手は肺炎を患い入院した。そのためスプートニクはまず、トゥクタミシェワ選手の健康に関して質問した。
スプートニク:今期、トゥクタミシェワ選手は大きく成功しました。ですが病気のため、欧州・世界選手権に出場するロシア代表を選考するロシア選手権を見送りましたね。こうした重要なスタートを逃すことは悔しいものでしょうか?
ミーシン氏:幸い、エリザベータは快方に向かっている。そして次の試合の準備を万端にするため、私たちは今週すでにトレーニングを開始した。(ロシアフィギュアスケート)連盟の上層部は私とコーチングスタッフ全員に、彼女を日本で行われる世界選手権に備えさせるよう指示した。
スプートニク:今日の女子シングルはジュニア選手の成長が目覚ましいですね。ロシア選手権では表彰台を全てほとんど子供の選手が抑えました。ザギトワ選手(16)でさえロシア選手権では5位に終わり、今ではジュニア選手を追う立場にあります。この傾向をどう評価しますか?
スプートニク:トリプルアクセルの驚異的な難易度の理由とは?
ミーシン氏:名前からわかるように、4回転ジャンプはトリプルアクセルの次に難しい段階の技だ。だがトリプルアクセルは実践に当たり、特別なニュアンスを持つ。まさにこのニュアンスが理由で、トリプルアクセルの方が難しいのだ。4回転ジャンプは2本の脚を使って、脚を回転させることで行われる。だがアクセルは1本脚で行い、前方向に跳ぶ。これは実際に、とてもむずかしい。
21〜27日にかけてベラルーシ首都ミンスクでフィギュアスケート欧州選手権が開かれている。メダルをかけて競うスター選手のリストは圧巻だ。「ミンスクアリーナ」の観客席からはロシア代表を率いるアリーナ・ザギトワ、ミハイル・コリヤダ両選手を見ることができる。フランスチームも最強の布陣で訪れる。氷上に立つのは平昌冬季銅メダリストで世界選手権を2度、欧州選手権を6度優勝したハビエル・フェルナンデス(スペイン)選手。イタリアやドイツの有名選手も出場する。選手権の主要ニュースはスプートニク特派員が現地からお伝えする。