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アベルブフ氏の新作アイスショー「ロミオとジュリエット」にはロシアから6人の五輪金メダリストが出演する。愛に燃えるロミオとジュリエットを演じるのはマキシム・マリニンとタチアナ・トトミアニナ。大胆不敵なマキューシオ役はアレクセイ・ヤグディン。ロマン・コストマロフは嫉妬深く衝動的なティボルトを演じる。タチアナ・ボロソジャル&マキシム・トランコフ組はヴェローナ公と公爵夫人として氷上に立つ。
スプートニクはアベルブフ氏に、海外選手も招待したいかを尋ねた。
アベルブフ氏:もちろん!例えば羽生結弦選手。これは全プロデューサーの夢です。彼は宇宙的なフィギュアスケーターです!氷上の羽生選手は表現に富み、カリスマ性に満ち、別の惑星から来た人間のようです。日本には才能ある選手が非常に多い。宇野昌磨選手も、紀平梨花選手も。もちろん、彼らと働ければ感無量ですね。ですが日本にはすでにアイスショーと多くの観客がいて、集客が見込まれています。日本のファンのフィギュアスケート愛には舌を巻きます!
スプートニク:感心することについてもう少し詳しくお願いします。
アベルブフ氏:彼らは崇拝する選手のためどんな国へでもついていく用意があります。お気に入りの選手が出場するツアーに『金を落とし』ます。寒いロシアでさえスタジアムの観客席の4割以上は日本人で埋まっています。日本のファンはフィギュアスケートのヘッドライナーでしょう。しかも大会で彼らが応援するのは日本の選手だけではなく、これはとても感動的です。
スプートニク:他国からの選手と提携した経験はありますか?
アベルブフ氏:ええ、スイスのステファン・ランビエール(編注:トリノ五輪男子シングル銀メダル、05、06年世界選手権2連覇)選手と働いたことがあります。ですが今ステファンは、コーチ業により集中したいようです。伊ヴェローナで開くショー『ロミオとジュリエット』にカロリーナ・コストナー選手も招待しました。彼女はすぐに出演すると答えたので、私たちは契約書に署名しました。ですがその後、彼女は考えを変えました。プロとしてのキャリアを続け、あと1年大会出場すると決めたからです。
スプートニク:あなたのショーでいつか羽生選手を見ることは出来るでしょうか?
アベルブフ氏:外国選手の参加は常に嬉しく思います。ですが残念ながら、商業的な理由から難しいことがしばしばです。外国通貨とルーブルの相場の違いは今非常に大きい。ロシアのアーティストはルーブルで出演料を受け取りますが、外国選手の多額の出演料と常に相当するわけではありません。そのため現段階、私のショーにおける外国のスターの出演は複雑な話です。ですが、今年4月にも慈善アイスショーに外国スターの誰かを招待できると期待し続けています。