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大会は8日間にわたって続き、期間中にはIOCの代表者らや著名なスポーツ関係者らが大会を訪れた。サハリン州の州都ユジノサハリンスクのような比較的小さな都市にとって、このような人数の外国からの訪問客を受け入れるのは初めての経験だった。これを大会組織委員会がどのようにこなしたのかについて、ホスピタリティ部門を担当するインノケンティ・シドロフ部長はスプートニクに対し以下のように語った。
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「何よりもまず、我々はそれぞれのチームに対して地元の学生とボランティアからなる複数のマネージャーやサポーターを確保し、日本語や中国語、朝鮮語を話せる通訳が集められ、他の通訳たちも素晴らしい水準の英語で仕事をした。我々は、イスラム諸国からの客人のためのハラール料理のことも忘れず、ゲスト向けのメニューを入念に検討した」。
今大会のフィギュアスケート種目で評判となったのが、男子シングルのダニール・サムソノフ選手(13)。女子シングルの五輪チャンピオン2人、ユリア・リプニツカヤ元選手とアリーナ・ザギトワ選手を育てたエテリ・トゥトベリゼ・コーチに師事し、今大会では238.6点で金メダルを獲得した。サムソノフ選手の飛躍については、大部分の専門家が日本の宇野昌磨選手のキャリアと比較するようになっている。サムソノフ選手にとっては、今大会に参加した大多数の選手にとってと同じだが、今回の出場が国際的な競技会への初参加だった。しかし将来、大規模な国際大会でも輝きを放つ十分なチャンスがある。
今大会では全体として、「初めて」という言葉が何回も聞かれた。例えば、アラブ首長国連邦(UAE)やインド、クウェート、フィリピン、その他の一部の国々から出場した子どもたちは、サハリンに到着するまで1度も雪を見たことがなかった。犬ぞりに乗ったり、雪だるまを作ったり、雪合戦をして遊んだりという体験は、そのような子供たちにとって競技会そのものに劣らず衝撃的で、喜びをもたらすものだった。一方で、大会は珍事なしでは終わらなかった。例えば、アイスホッケーのクウェート代表チームは、200ゴールを超える失点を許してしまい、1試合も勝つことができなかった。明らかになったところでは、選手たちが初めてアイスホッケーの練習を始めたのは今大会の3週間前。ところが、観客は選手たちを気落ちさせなかった。スタジアムでクウェート国旗の小旗を数多く振りながら「クウェート!クウェート!」とコールを繰り返し、フラッシュモブさえも催した。ファンの人々が初めて、勝者とではなく、敗者と自撮りを行ったのだ。
もっとも、札幌に拠点を置く今大会のアイスホッケー日本代表チームで主将を務めた石田聖弥選手がスプートニクとのインタビューで述べたところでは、今大会弱いチームはなかったという。石田選手は、「すべてのチームは強かったです。弱いチームは一つもありませんでした。クウェートのチームもそうです。相手のチームは背の高い選手が多かったので私たちにとって試合は大変でした。特にシベリアのチームは強い。試合以外のものはすべて面白かったです。私たちはサハリンで初めてでした。美術館までも行きました。数多くの人たちと交流出来ました。本当にたのしかったです。またいつか行きたいです」と話している。
アイスホッケー日本代表の成績は予選グループ3位。ロシアの2チームであるシベリア連邦管区代表と極東連邦管区代表を下回ったが、サハリン代表チームを上回る結果だった。他にも、アルペンスキー男子大回転とスノーボード男子スロープスタイルで、日本選手が銀メダルを勝ち取っている。次回の冬季大会は2021年に開催される予定で、その開催地については現在、決定する作業が進められている。立候補地の中には、ロシア国内の地域のほか、UAEを含むアジア諸国の地域も含まれている。
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