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こうした見方を示したのは、ウクライナとロシアのメディアで活躍するウクライナ人記者で評論家のビタリー・ポルトニコフ氏だ。氏はこれを踏まえ、米朝が合意できると期待するべきではないと指摘する。
ポルトニコフ氏は、金氏に核兵器を放棄するつもりはないという認識を示す。
「トランプ米大統領は、非凡な外交力を証明するために北朝鮮の独裁者を利用しているのだという自己暗示を好きなだけかけられる。だが実際にはもちろん、金氏がトランプ氏を利用している」
スプートニクが以前インタビューを行った慶南大極東問題研究所の金東葉教授は次のように述べた。
「米国は依然として指導者的行動から抜け出せない。要求するだけで見返りを何も提案せず、相手に降伏するよう言い聞かせようとしている…。金正恩氏が60時間を超える列車移動を行い、北朝鮮のメディアがこれまでにないほど(素早く)現状を報じたことが、トランプ氏には弱みだと思われたのだろうか?」
トランプ氏は先に、ベトナム・ハノイで開かれた米朝首脳会談が合意に至らなかった理由を明らかにした。トランプ氏が完全な非核化を主張したのに対し、金氏が部分的な非核化に留まったことだという。
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