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HIVが完治 ロンドンで2症例目

© Flickr / NIAIDHIV-infected H9 T cell
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ヒト免疫不全ウイルス(HIV)と人類の闘争は40年がたった今も、不治が3500万例、完治が2例と、まだまだ人類の勝利には程遠い状態にある。初の完治の症例が報告されてから12年が経過し、今回ようやく第2の成功例がロンドンで報告された。 米紙「ニューヨーク・タイムズ」が報じた。

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ただし、こうしたエイズからの完全救済の症例が記録されたといっても、残念ながらこれで万人に適用できるHIVの有効かつ安価な治療法が出現したという証明にはならない。

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HIVが完治した患者は、実は両者とも重度の白血病を患っていた。2人はCCR5遺伝子変異を持つドナーから骨髄移植を受けていたが、このCCR5遺伝子変異はHIVへの耐性を呼び起こす特性がある。だが、この方法をHIV治療に普遍的に適用するというのはあまりに危険で高価につく。

第2の完治成功例となった患者は、2016年5月にCCR5遺伝子変異を持つドナーから骨髄移植を受けた。2017年9月に抗ウイルス薬の投与は中止された後も、患者の血中からはHIVは検出されていない。現在、CCR5遺伝子変異の骨髄製剤の投与を受けた癌およびHIV患者は37人存在し、医師らによってその経過観察が行われている。HIVと人類の対戦記録はまもなく更新されるだろう。

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