世界の債務レベル 危機的段階まであとわずか

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経済コンサルタント企業「オックスフォード・エコノミクス」社は、世界の民間部門の債務が2015年から一貫して増大を続けていることから、とりわけ中国が経済競争の主導権を握った場合に、世界のGDPの成長にとって深刻なリスクと、新たな世界金融危機が引き起こされる恐れがあるとの考察を表した。

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現在、世界の債務レベルは、金融危機の起きた2008年の水準を下回ってはいるものの、その前のレベルはすでに上回っている。オックスフォード・エコノミクスのアナリストらは、世界の民間部門の債務は2015年から現在までの間に世界のGDPを約15%上回っていることを確認している。

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この否定的傾向の根源は、エマージング・マーケット(新興市場)だった。ここ十数年の債務レベルは、中国の成長経済で特に勢いよく増大した。

オックスフォード・エコノミクスの調査で、世界のGDPはの60%は、「リスクを伴う」社債をもつ諸国が占め、30%が「リスクを伴う」民間負債を抱える国々によって占められていることが明るみになった。

最大のリスクを有する国々として、アナリストらは、香港や中国、フランス、カナダ、チリを挙げている。中国の負債問題はすでに危機的な段階にあり、近い将来に改善が図られないならば、世界経済にとって深刻な結果をもたらす恐れがある。

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エマージング・マーケットでの債務増加は、欧米にリスキーな債務が増加していることに関連している。負債の特徴は現在最低水準にあり、ここ数年で新たな取引のピークに達した。
オックスフォード・エコノミクス社の調査によると、香港、中国、フランス、カナダ、チリが最もリスクが高い。中国の債務問題はすでに危機的な段階にあり、その解決は世界経済に深刻な影響を与えかねない。
負債レベルは改善されない場合、世界的な成長の鈍化に深刻な影響を及ぼす恐れがある。

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