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私って、里子?
メドベージェワは新たなチームに慣れるにはある程度の時間がかかったことを率直に認めた。それに今までと違う条件でのスケーティングは容易くはなく、これが結果に出ないわけはなかった。
このスタートは私にとっては感動的なものでした。リンクに出て振り返ると、手すりの向こうには私が長い間、自分と一緒にいて欲しいと思っていた人たちの姿がありました。この時、本当の人間的な支えというものを感じたんです。」
ヴィーガン生活 すでに2ヶ月
メドベージェワの食事スタイルは肉と一切の動物性たんぱく質を断つことで変わり、今やほとんどヴィーガンの食生活を変わらない。メドベージェワは、体調もよく、体重コントロールも楽になったという。
何か不足するときは缶のビタミンがありますからね。お客さんたちには私の体が良い方向に変わったことが分かったと思います。これは植物性の食品をベースとする食生活のおかげでしょう。人としてより幸福になったと感じています。私の理解ではこれは自分を大事にすること、自分の理性、体、スポーツ、取り巻く環境を大事にすることにつながります。
カナダにいる間は、こういう言い方ができるなら、私はほぼ完ぺきなヴィーガンです。カナダで肉や動物性たんぱく質を断つのはロシアにいるときよりずっと楽にできます。カナダではヴィーガンはずっと発達していて、あらゆる食べ物に関してヴィーガンのための代用食品があるんです。」
「すいません、規則ですから」と言われてバスに乗れなかった
「日本は落ち着きがあり、まとまりと均衡のあるところが興味深いと思います。ここに暮らす人びとにはつまらないものなど何もないのです。どんな詳細もとても大事で、何もかも徹底して、整然と美しく行われる。ただ時々、ここのルールはあまりに厳しすぎるという気がします。こんなことがあったんですが、スーツケースを転がしてシャトルバス(編集部注:さいたまアリーナと選手の宿泊場所を往復するバス)に向かっていた時の話です。バスに近寄り、参加証明書を提示し、スーツケースを持ち上げて、さぁ、乗り込もうとした瞬間、目の前でドアが閉まって、バスが出てってしまったんですよ。車掌さんにバスを止めてくださいと頼むと、もう出るからというんです。『あなたは遅れました。発車時刻は12時30分ぴったりですから』と。だって私、ほとんどバスに乗りかけていたんですよ! 『すいません。規則ですから』というのが答えでした。こういうことは理解しがたいです。ここでは時刻表は秒刻みなんですよ。」
メイクなしの自分もいいなぁ、と思ってます
ずっと前のインタビューではメドベージェワは自分の外見に手厳しく、メイクやマニキュアなしで外に出るなんてできないと語っていた。
「今はメイクなしの自分のほうがずっと好きです。どうしてそうなのか、それはわからないんですけれど、もしかしたら、今の私を美人だね、きれいだねとか言ってくれる人達に囲まれているかもしれません。よく『ワォ! 今日、めちゃくちゃきれいだね。リフレッシュしたんでしょう』と声をかけられます。今、そばにいる人達は私に女性としての自信を与えてくれるんです。これも私をずっと幸せな気持ちにしてくれました。前は、朝、目が覚めて鏡を見ると、いやだぁ、ファンデーションはどこ? と思ったものです。でも今は起きて、顔を洗って、髪をとかすと鏡を見てこう言えるんです。今日はメイクはやめよう。きれいな顔しているもの。昨日はお休みでしっかりリフレッシュしたからって。」
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