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英国のキングス・カレッジ・ロンドンの専門家らは、17歳以上のボランティア、2千人超を対象に実験を行った。研究者たちは、大気汚染物質の濃度によって、彼らの感情がどのように変化するかを観察した。その結果、生態学的に好ましくない環境にある地域では、未成年者の精神障害は他の地域よりも70%多いことが判明した。
この研究グループの1人であるフランク・ケリー教授は、「大気汚染と人間の脳への悪影響には相関関係がある。子どもや若い人たちは、汚れた空気の悪影響にもっとも晒されている」と指摘する。
中でも最たる悪影響を及ぼしているのが自動車の排気ガスにより大気中に蓄積した窒素酸化物で、このレベルが高くなると精神に悪影響を及ぼされる。