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ロシア科学アカデミーの地球物理学研究所の学術研究員で物理数学博士であるリュブシン氏は、全ての火山が潜在的には危険だと指摘した。
「どんな噴火でも、人的犠牲や倒壊なしに済んだとしても、少なくとも飛行機へのリスクはある。火山灰は少量でも飛行機のタービンに入り込み、故障させ得る。それに加え、火山活動は地震の危険性と関係している可能性がある。この地域の地殻で何らかの危険なプロセスが開始したことと関係している可能性だ」
リュブシン氏は日本の全体的な地震に関する状況にもコメントした。
「私の観測では、日本エリアの地殻は数十年にわたり、非常に不安定な動きを示している。このプロセスが始まったのは2003年5月、7月、9月に強い揺れが複数回起きたときだ。2003年に起きた異なる震度のこれらの地震が余震となり、2011年3月のより強力な地震の前兆となった。通常、こうした強い地震は1000年に1度起きるものだ。そのため私は、同エリアの地震ノイズの特性は2003年以前に観測されていた基準に戻ると見ていた。だが2011年のあと、すでに8年経った。だが地殻は依然として落ち着かない。それどころか、地殻はより激しい地震ノイズの動きを示している。つまり、東日本大震災も新たな、東京から遠くない南海トラフのより破壊的な地震の余震かもしれない」
リュブシン氏は、日本が警戒心を保っており、危険を最小限にして地震に備えるため全力を尽くしていると断言した。
「私は最近、欧州地震学カンファレンスに出席したが、日本の地震学者がそこで発表した。彼女の報告はちょうど、南海トラフ地震の影響を緩和するため日本が取る措置をテーマにしたものだった」
現在、阿蘇山の噴火を受けて火口から1キロメートル範囲の立ち入り規制がかかった。被害は伝えられていない。