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プーチン氏と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は初会談。プーチン氏は記者会見冒頭、正恩氏について「かなり興味深い、中身のある対話相手」とやや控えめに描写した。会談を1度も開かなかったときの露朝関係における穴は塞がった。だが、2人の間に「ケミストリー」が生まれたか、馬があったかは明らかではない。現在は様子見のようだが、会談が2時間に及び、予定時間を2倍上回ったことから、会談は非常に具体的な内容に及んだとうかがえる。
次の重要事項は、記者会見のドラマツルギーから判断すると、非核化問題だ。
プーチン氏は、ロシアが完全非核化を支持しているとはっきり述べた。そのうえで、この問題解決のため、北朝鮮には国際的な安全保証が必要で、ロシア政府は保証する用意があると続けた。
さらに重要なことは、プーチン氏が見るところ、北朝鮮を交えた六者会合も北朝鮮の安全保証メカニズム策定のため「非常に需要がある」。つまりプーチン氏は朝鮮半島問題で、日本など北東アジアの全諸国との連携を目指している。
続けてプーチン氏は、北朝鮮をめぐる情勢正常化に向けた最重要ファクターとして、経済協力に移った。
会談の結果について、北朝鮮側からの声明は一切ない。
おそらく今回の会談は、比較的受動的な観察期間を終えて、プーチン氏が北朝鮮問題解決への活発な関与を決めたことを示している。これは、地域諸国とロシアの関係において重要な要因になる。
プーチン氏が正恩氏と会談するなか、側近のニコライ・パトルシェフ連邦安全保障会議書記が韓国のソウルで安全保障問題に関する協議に出席したことは注目に値する。
プーチン氏は会談後、中国の巨大経済圏構想「一帯一路」に関するフォーラムに出席するため、北京に出発した。露朝首脳会談について、26日にフォーラムの場で予定する習近平国家主席との2国間会談で話し合うことは明白だ。
近いうちに、トランプ米大統領にも会談内容について共有されるだろう。
このテーマに関する安倍首相との連携については明らかではない。
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